セーリング オリンピックテストイベント
wrote by matsunaga

ニーハオ♪というわけで中国の青島(チンタオ)にやってきました!中国発上陸。青島ではオリンピックテストイベントが開催されました。いうなればオリンピックの2年前の練習大会ですね。既にご存知だとは思いますが、2008年の8月に開催される北京オリンピックですが、セーリング競技だけここ青島で行なわれます。このテストイベントですが、オリンピック全種目の中でセーリング競技が真っ先に行なわれるということで、青島は大変な盛り上がりを見せていました。マスコミ、機動隊、警察の数は異常な程多かったように思います。まるでオリンピック本番かのように!私服警官は誰がいつホテルから出ていつ戻ってきたかチェックしてるし、外までしれ〜っとついてくるときもありました。暑苦しいわい!とでもいいたくなりますが、まあでもしょうがありません。テロ対策のために警備してくれてるのですから。しかし、これだけ誰かに監視される生活は初めての経験でした。少し偉くなった気分。
青島は戦時中ドイツの支配下にあったらしく、ビールはドイツの味ににているみたいです。(いかにも飲まなかったように書いてますが…)その名も青島ビール。そのままですね。青島は中国のなかでも片手に入るほどの大都会!高層ビルが立ち並び、非常に住みやすい快適な町です。JUSCOにスターバックスカフェ、マッサージ、日本食etc…何不自由なく暮らせたのは予想外でした。何度か日本からの駐在の方にご飯やショッピングなどに連れていっていただきましたが、楽しかった。ほんと現地のみんなさんシェイシェイでした。どうやら奥様方はエステやマッサージ、買い物と何をとっても安く、またサービスが良いので、もう青島暮らしから離れられないようです。

日本選手団(日の丸帆走隊)
正直に言いますと、中国というと僕の中ではまったく良いイメージがなかった。だからあまり期待を膨らませながらの上陸というわけではなかったのです。青島に来て、僕の中の中国のイメージは一蹴されました。海もぜんぜん汚くなかったし…みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。おすすめですよん♪やっぱりレース会場もセキュリティーばっちり。大会関係者しか入ることは許されません。センサーにIDカードをあてて認証すれば、ゲートを通過できます。さてさてレースですが、オリンピック本番にここの舞台で戦っているということを強くイメージしながらレースに臨みました。実際にこの舞台で戦っている時はどのような心境なのだろうか?など想像しながら…潮流、景色、風、雰囲気、レース運営の仕方など、ある程度は体にインプットしてきました。最低でもメダルレース(最終日は、前日までの成績で上位10艇だけに参加資格が与えられるレース)には出場することを意識していましたが、結果は13位と後一歩。

笑ってますが、コンテナの中は半端じゃなく暑い。
第1レースでいきなりリコールしたのも痛手でしたが、シングルではしっていたレースでフィニッシュ直前に風がなくなり、逆潮でにっちもさっちもいかなくなり一気に25艇近く抜かれたり、3位ではしっていたレースでは、運営のミスによりフィニッシュは30位近くまで落ちてしまいました。ないんです。次に回航するべきマークが!!!!!!選手としてみれば目的、ゴールのないドライブをしているようなものです。前を走っていた選手はいつまでたってもマークが投下されないため、違うマークを目指していました。レグの3分の2を超えたあたりでなんとマークを投下。はるかかなたからオーバーセールしてマークを回航!!!!!!!!NO〜!!!!!!!!そのため比較的後ろをはしっていた選手が上位艇と大きく入れ替わります。当然ながら救済の要求に出ました。審問には10チームほどが救済を求めてきていました。しかし、中国の運営はマークは回航前に投下されていたと主張。絶対に自分達の非を認めないのです。審問はいつまでたっても平行線をたどり、夜11時を越えても続き、翌日にまでもちこまれました。最終的にはあらたな証言として、審判艇がマークは投下されていなかったのを見たと証言してくれました。救済はもらえましたが、回航順位ではなく平均点をもらいました。まったくうれしくありません。考えてみてください。このようなことがオリンピックでもありえるかもしれません。だってここでオリンピックは開催されるのですから…運営のための運営であって、選手のための運営ではないのです。自分達の立場を守ることしか頭にありません。選手としてこんなに悲しくなったのは初めての経験でした。日本ではこのようなことが絶対に起こらないことを心から願ってます。ちょっぴり悲しい結末となりましたが、これも経験。すべて今後の糧としてプラスにしていきます。
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