セーリング 全日本470選手権大会
wrote by ueno

やってきました、和歌山!今年3月にナショナルチーム選考レースが開催されて以来です。選考レースの時は、「微風&風が振れまくり」だったんですが・・・、って今回も全く同じ。。。微風or無風!?の風で開催されました。ノーレースになることもしばしば。4日間のレース期間中、日本は見事に高気圧に覆われ、「小春日和」な毎日。う〜ん、体重が・・・。このようなコンディションでは、毎回安定して上位を走ることが優勝の鍵になりますが、今回は自分達でも見事と思えるほど順調でした。1レース目を1位でフィニッシュ(風が不安定な中、3艇でデッドヒートを繰り返した結果)し、立ち上がりは文句なし。

第7レース。この時はダントツのトップでしたが…

初日は1レースだけで終わり陸に帰ると、関東自動車(関・柳川組)も一方のグループで1位フィニッシュとの事。この辺はさすがです。。。翌日も朝から沖にでて、2レース目を2位でフィニッシュ。一度、途中首位に立てたのが残念だが、根拠のあるミスだったのでしょうがない。3レース目も確実に2位でフィニッシュでき、3レース消化時点で1−2−2の5点。一方関東自動車は、1−2−3の6点。う〜ん、しぶとい。。。多くのチームがスコアを崩す中、確実に上位に残ってきます。
予選最終日となった3日目は、スタート時刻が8:30に変更されました。朝一の風を使ってレースを成立させる目的なのですが、学連のレースよりも早い。。ハーバーに到着しても夜が明けきれず、なかなかツライ朝になりました。しかし風は無常なもんで、結局昼過ぎまで吹かず、やっと吹いてきたのは15時前後でした。相変わらずシフティーな風の中、かなりの下有利スタートでした。ここで苦しいながらも「見事にスタート」できたのだが、1上マークを7位で回航。すぐに追い上げるものの、結局5位フィニッシュ。う〜ん、決して崩れた訳ではないけど、一騎打ちの状況で「やっちゃった」って感じです。関東自動車はというと、他グループでトップを走ってるじゃないですか。。。結果、1−2−2−5の10点に対して関東自動車は1−2−3−1の7点。優勝争いは最終日に持ち越されました。
最終日はさらに早い8:00スタート予定。今までで初めての経験です。風の弱い中、11時までに2レースを行い、結果はどちらも4位。関東自動車と途中タッキングマッチを行う事もあり、抑えられながらの展開になりました。
一方関東自動車は2位・3位と手堅く、ここで差が開いてしまいました。この時点で関東自動車はカットレースが3位の為、私達が逆転するにはあと2レースを行う必要があります。と思ってると、吹いてきたんです「神風」が・・・。突然7〜8m/s前後の風が吹き始め、7レース目がスタートしました。スピードに勝る自艇は、1上マークを首位で回航するとサイドマークの時点で後続を10艇身弱引き離し、2上マークで20艇身程引き離し・・・、しかし2上マーク回航後に無風地帯に捕まり、結局後から回航した艇が反対から入ってきた風で大きく伸び、フィニッシュを6位まで落としてしまいます。気を取り直し最終レースは左に風が振れる予想が当たり、下一ポートスタートで全艇の前を通り確実にロング消化。背中に出た艇に前に出られるも、4位で上マーク回航。

閉会式
すると、前の3艇が回航後にスピンアップ!大きく左に振れてる状況で決定的なミス。私達はマークにまっすぐ向ける事で難なく首位に立ち、そのままダントツフィニッシュ。あとは関東自動車の結果待ちでした。第7レースで関東自動車がカットレースを作ったので、このレース結果次第で逆転優勝の可能性がありました。関東自動車が8位以降になれば逆転です。どうかなと思いながら関東自動車の結果を他艇に聞くと「6位じゃない!?」との回答。えっ・・・、残念ながらその時点で2位が確定。しかも1点差です。今回の敗因は第7レースで1位をはしりながらも無風地帯に捕まり順位を落としたことです。その光景だけは思い出したくありません。しかし、それも受け止めなければならない現実。スコア的には1点差ですが、何よりも優勝orそれ以外の差は大きい。特にスポンサー募集をしている私達にとっては、絶対に獲りたいタイトルでした。今回は勝負のシビアさを再度認識させられました。悔しいけども、これが勝負の世界。この悔しさは次のナショナルチーム選考レースに繋げます。

スタートの直前
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