セーリング JSAFオリンピックウィーク
wrote by matsunaga
photo by kumagai

 今年も、神奈川県江ノ島ヨットハーバーで開催された、JSAFオリンピックウィークですが、470級は41艇の参加がありました。その他、艇数こそ多くはありませんが、オリンピッククラスが、ウィンドサーフィンのRS−X、レーザー、レーザーラジアル、49er、オリンピッククラス以外の艇種4種目と実に盛大な大会になりました。470には海外からの招待選手として、オーストラリアのベルチャー・ベーレンス組。彼らは、今年の世界選手権で4位という実力の持ち主です。過去福岡で行われたオリンピックウィークで初来日、今年の春行われたNISSANカップ(ちなみにベルチャーに勝ったのは僕達だけ)、そして今回。とても日本が好きなようです。彼らはナショナルチームの強化合宿にも参加したのですが、とても繊細なボートコントロールには見習うものがありました。今大会ですが、去年は僕(松永)と関東自動車の柳川選手とコンビを組んで優勝!今年はFeel Fineとして優勝を狙っていました。今回は1レースごとに実況していきたいと思います。少し長くなりますが……

上マーク回航直後。二人してフネの中見てますね!
きっと魚でも入ってきたのでしょう。
迎えた初日、この日は午前中に受付、計測があり午後からのレースになりました。第1レース、風は6メーター前後。左よりのレース展開を考えていたので、下からスタートを決めて、一番強いプレッシャーでタック。見晴らし良好。全艇をはるか風下にしたがえて、突っ走ります。なんだ??あの僕達の下で急激に伸びているフネは!ベルチャー!さすがにやるなといったところです。2艇でせりながら、2位で第1上マーク回航。フィニッシュまで近くを走りながらも、一度も前に出れずに2位フィニッシュ!出だしとしては十分です。第2レースは下よりからスタートするも、しばらく走ると巨大な網があり、障害物タックでみんなワーワー!僕達は網に引っかかりラダーもセンターもすべてあがり大変なことになってました。このレースはトラブルだらけで、25位フィニッシュ!!!OH MY GOT!!!はい、カットレース一丁入りま〜す!気を引き締め翌日、風は前日とほぼ同じコンディションですが、ふれと強弱が激しく、ワンシフト、ワンブローでめまぐるしく順位が入れ替わるといった展開。安定して走ることが大変困難なコンデョションでした。この日は3レース行われました。第3レースは第1上マークまでに左から強いプレッシャーが入り、僕達は右よりに展開していたため左に寄せきれず、15位くらいで第1上マークを回航しましたが、第2上マークまでにうまく風をつかみ、フィニッシュは8位まで上がりました。第4レースは、最高のレース展開でダントツで第1上マークを回航し、そのままトップフィニッシュ!第5レースはスタート後右に大きくシフトし、上位陣がほとんど左にいたため、面白いレースになりました。第2レースも同じような感じでしたが、ほんとに右から風がくるときが読めません!スタートしてから少しずつ右に寄せて、第1上マークを3位回航、そのまま3位でフィニッシュ。この時点でカットレースが成立し、総合2位まであがりました。

にっこり
大会3日目、風がない!一度スタートしたものの風はなく大きくシフトし、ノーレース。結局この日は、レースができませんでした。その日の晩は海外招待選手とボーリング。みんなクルーのパワーがすごいこと!風がなかったのでパワーがありあまっている感じでした。そして、いざ勝負と最終日。南よりのいい風が吹いているではあ〜りませんか!よ〜し行くぞといいスタートを決めましたが、第1上マークで痛恨のオーバーセール!それでも4位で回航。そこからひとつ順位を上げ3位でフィニッシュ。第7レースは無難にはしり、5位フィニッシュしました。少し安全にいきすぎて、関・柳川組に追い上げられましたが…トータルでは!!!!優勝!!!!昨年に続いて優勝を勝ち取りました。ただ優勝していやみかもしれませんが、ほんとにまだまだ足りていないものだらけ。世界にはこんなレベルじゃ到底通用しません。ひとつのミスが致命的なロスになってしまう。それが世界レベルです。もっともっと貪欲に上を向いて突っ走ります!!いつまでもFeel Fineでいるために!!!

スタート直後。JPN−4207が僕達
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