セーリング 岡山国民体育大会
wrote by matsunaga

 今年の国体は日本のエーゲ海とも言われる牛窓で開催されました。僕(松永)がOP時代(小学校2年生)にこの地でレースに出てから一度も訪れたことはありません。覚えていたことは、とにかく風がなくて、潮流が強いということ。風は確かに弱かったのですが、潮流はサンフランシスコに比べたら、はるかにマイルド。
トライアルレースの時は意識しなさ過ぎて、アプローチミスしちゃいました。今回は同志社の一つ先輩にあたる、原口さんと滋賀代表として出場しました。
むかえた第一レース。パリッとスタートを決めて、第1上マークからトップに立ちます。途中、フリーでシーホッパーと交錯しトップテンが横一線になるも、うまく抜け出し余裕のトップフィニッシュ。出だし好調!初日は1レースで終了。
2日目は6位2つと手堅い走りでしたが、パッとせず。それでもまだ総合トップと粘ってました。いざ勝負と最終日をむかえましたが、5位、4位と手堅くまとめるも、爆発力が無く、優勝を逃し、総合2位でレガッタを終えました。優勝したのはMr.国体こと中村・山近組でした。常に僕達と同じところを走りながらまるで2艇だけでレースをしているような、ほぼマッチレース状態。

タックの連続。松永・原口組ではぶっつけ本番のレース。しかも原口選手はほとんどヨットには乗っていない。そんななかでのタッキングマッチ。公俊さんこれ以上はやめてくれ!!!
しかしながらほかの選手に抜かれないように、2艇でいい方向に駒を進めていく。言葉こそ出さないが、2艇で我慢するとこは我慢して!そして僕たちがタックするとそこからタックの連続。
基本的には第2上マークに行くころには僕達は負けていたのですが、2点ビハインドでむかえた最終レースでチャンスはおとずれました。僕たちが第1上マーク2位回航。
中村・山近組4位とこのままいけば同点優勝。しかし第1下マークを回るころにはサクッと抜かれました。またいつものごとく檻の中に閉じ込められたライオンのように、逃げ場がないかと思いながら走っていると、少しマークが甘くなる瞬間がありました。逃げた!ライオンは逃げた!そして、ついに反撃開始と抜かしましたが、フリーで一瞬にして捕獲!またしても檻の中に。もうフィニッシュまでそこから出ることはありませんでした。
今回の感想は!!!遅い!!!とにかくフネが遅かった。
レースに出る前からわかっていたことですが、なんせ8年前のフネです。しかも艇体重量も重い。今までこの艇で数々のレースに出場しましたが、ほんと遅かったですね。とくにフリーで抜かれ続けましたね。遅いだけに身についたのはセーリングスキルとレース展開力です。それを武器に今回は優勝を意識していました。第1上マークから前に出る展開でフリートをリードをしようと。
しかし、中村・山近組が速すぎた。おろしたばかりの新艇でモーターでもついているかのように上突破、下突破といった感じ。いくらいいコースを引いても勝てない。ちょっとむなしくなりました。
これもヨットレース!道具を使うスポーツですから、道具をそろえなくては。早く愛艇JPN4207戻ってこないかな。今頃、サンフランシスコからのコンテナの中で、深い眠りについているだろう。

松永・原口組
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