セーリング 同志社ウィーク
wrote by matsunaga

 雪解け水が注ぎ込み、足や手がジンジンするほど水が冷たく、まだ山々には真っ白な面をみせる3月の琵琶湖。そんな寒い時期に催されるのが、この同志社ウィーク。毎年全国から社会人・学生が集まり、今年は470が60艇、スナイプが70艇と全日本並みのフリートとなりました。
 我ら、同志社OBコンビである松永・上野組にとっては、共に出場したいレースでしたが、残念ながら上野は社会の厳しい現実からぬけだせず、不参加となりました。しかし、その穴を埋めてくれたのは、僕、松永の小学校以来のライバルでもある、渡辺選手。渡辺選手は普段470のスキッパーですが、たまにFJのクルーを努めることもあるようですが、予想以上のクルーワークに驚かされました。
 今年は初日、2日目と風に恵まれ、計4レース行なわれました。結果は、オールトップで優勝。日産カップに続いて、連続優勝となりました。正直なところ、今年はナショナルチーム選考レースから始まって、日産カップ、アビームカップと立て続けにレースが行なわれたこともあり、同志社ウィークに参加したナショナルチームは僕だけでした。
 レースが始まる前から、頭の中に描いていたのはオールトップでの優勝。それができなければ、ナショナルチームとして恥ずかしいと思っていました(レースが終わったのでコメントも強気)。風はあるものの強弱、ふれふれと他水域の方には大変難しいコンディションに感じたのではないでしょうか。他水域の方は琵琶湖マジックとでも呼ぶのでしょうが、僕にとっては、いたって普通のコンディションでした。
 なんせ豆粒のように小さい時からなれひたしんでいる琵琶湖ですから。琵琶湖のような風が不規則に吹いてくるところでは、セオリーという言葉はあまりあてはまらないように思います。時にはセオリーをはずすことが、セオリーであるとさえ考えています。このような海面ではああだからこうとか、決まりごとをつくり過ぎないようにしています。
 1番大事なものは、直観力。すなわち第6感。ああこっちのタックじゃ駄目だーと思ったら、僕が勝手にティラーを切ることもあって、渡辺選手には大変迷惑かけたと思いますが…しか〜し、いくら琵琶湖といえども安定した風が吹く日もありますよ。今大会ではレセプションでの招待選手への質問大会や、社会人と気軽に触れ合える場も設けられているので、全国から学生さん琵琶湖に集合しましょう。スキルアップや考え方など、この機会で解決できることもあるのでは…また来年皆さん参加しましょうね。
 p.sこの時期は琵琶湖虫いないので皆さんご安心を。

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